この記事では元抜毛症の私が抜毛症の人への接し方や治療法について語っていこうと思います。
わかってあげたい、助けてあげたいと思ってもどうしたらいいかお悩みではありませんか?
元抜毛症の私が感じてきたこと、実際におこなった治療などをお伝えします。
なにか参考になれば幸いです。
目次
抜毛症ってなに?
抜毛症とは自分の体毛を抜くのをやめたいけれどやめられない病です。
抜毛症についてウィキペディアにはこう定義されてます。
抜毛症とは正常な毛を引き抜いてしまう性癖によって脱毛斑が出現する精神障害。
抜毛癖(ばつもうへき)とも呼ばれ頭髪を引き抜く症例が目立つ
髪を抜くのがやめられない人が多いのですが、髪だけではなくひげ、まつげ等他の部位の体毛を抜くのも抜毛症だと定義されています。
抜毛症の人の多くは毛を抜くのをやめたいと思っています。
薄毛になるし、人から変な奴だと思われないか不安です。
悪いことだと理解はしているけれど、どうしてもやめられない。
自分でも不可解なこの気持ちを、わかってくれる人なんているはずがない。
そんなジレンマに悩み苦しんでいます。
抜毛症の心理についてはこちらの記事でも触れているので合わせて読んでみてくださいね。
抜毛症の人とはどう接したらいい?
抜毛症の人にとって一番の特効薬は周囲の人のあたたかい支えです。
つらい気持ちを理解しようとし、受け入れて見守ることが重要です。
無理に抜毛症を治そうとするのではなく、あなたが抜毛症でも大丈夫。私はあなたを受け入れるよ。というスタンスの方が抜毛症の人にとっては気が楽です。
かけてほしいのはこんな言葉
- 支えになるから
- 悩みや不安はいつでも話して
- 心配しないで
- 焦らずゆっくり治そう
- がんばったね
こんな言葉はNG
- なんで毛を抜くの?
- 毛を抜くのをやめなさい
- 早く治して
- そんなことでどうするの
- あなたが弱いからいけないのよ
善意を押し付けない
抜毛症の人は抜毛症であることに恥ずかしさを感じていることも多いです。
恥ずかしい、情けないという思いから苦痛やつらさを口に出さない人もいます。
心情をあれこれ推察されたり、話を聞き出そうとすると逆に傷つけてしまうこともあります。
どう接するのが相手にとっての優しさなのか、ひとそれぞれ感じ方が違い正解がないのが、難しいところですね。
善意の押し付けをせず、相手を受け入れることを心がけましょう。
接し方のポイント
①無理に話をさせない
「なんでも聞くよ」「他言はしない」と伝えて話やすい環境をつくり、相手が自分から話し出すのを待ちましょう。話したくなさそうであれば無理に聞き出すことはやめましょう。
②自分の人生観で語らない
相手はアドバイスではなく受け入れてもらうことを求めています。
相手の話に答えを出したり自分の人生観で語るのは控えましょう。
どうしてもアドバイスをしたいときは「絶対に〇〇したほうがいい」など断言するのは避け、提案するかたちで相手に伝えてあげてください。
③気をつかいすぎない
気をつかったり心配しすぎると「自分は相手に心配をかけている」と負担に感じます。今までと同じように自然に接するよう心掛けましょう。
④回復を焦らない
「早く抜毛症を治してほしい」という気持ちを前面に出しすぎると「抜毛症の自分」を否定されているように感じます。
抜毛症の治療には時間がかかります。毛を抜かないよう頑張っても、生えてくるまでには時間が必要です。髪の毛を抜く場合は特に。
治療には時間がかかることを理解し、なかなかよくならなくても急かさないようにしましょう。
抜毛症の治療方法
髪を抜かないように気を付けることで自力でなおすことも可能ではあります。
- 毛を抜かないよう手袋を着用する
- 毛を抜く指に絆創膏を巻き、毛を抜きにくくする
- ネイルをして毛を抜きにくくする
- 帽子をかぶる(髪を抜くのがやめられない場合)
- 用事を増やして毛を抜く暇がないくらい忙しく過ごす
私個人の考えですが、毛を抜きたい衝動を無理やり押しとどめて回復を図るのはおすすめしません。
抜毛症はストレス起因の場合が多いです。
これらの方法で毛を抜くことをストップさせることができても、原因となったストレスが解決できていなければ、心身に別の異常でる場合があるからです。
- 自律神経失調症
- 鬱
- 睡眠障害
- アトピー性皮膚炎
- 喘息
一番の解決法は抜毛症の原因となったストレスの解消です。原因がわかっており解消が見込めるならば取り除いてあげると症状の緩和が見込めます。
原因がはっきりしない、環境改善が難しい、抜毛症が年単位で長期間におよんでいる場合は自力で解決する難しいため医療機関に行った方がよいでしょう。
毛を抜くのがやめられない、精神的につらそうである場合は心療内科、毛を増やしたい場合は美容皮膚科や育毛発毛クリニックに行くのがよいと思います。
詳しい内容はこちらの記事で触れているのでよかったら参考にしてみてくださいね。
薄毛を隠したい場合の対処法
ここから先は髪が薄くなってしまった場合の対処法をご紹介します。
髪が抜くのがやめられなくて、薄くなった髪の毛を隠したい場合は増毛パウダーや増毛エクステを使うのがおすすめです。
増毛パウダー
増毛パウダーは頭皮に粉を振りかけて薄毛を隠すことができます。
髪となじむ色のパウダーを頭皮にポンポンと振りかけるだけであっという間に薄毛がわからなくなる優れものです。
家でも外出先でも手軽に使えますし、仕上がりが自然なので周りの人にもバレません。
髪が薄いのが気になって憂鬱そうなのであればおすすめしてみてはいかがでしょうか。
増毛エクステ
髪のボリュームをカバーするためのエクステです。
通常のウィッグとは違い、ボリュームが欲しいところにのみ毛量を増やせるのが特徴です。
髪の毛1本に複数の人口毛をくくりつけ、ボリュームを出すため非常に自然な仕上がりで、まず周りにバレることはありません。
相談次第でどんな髪型にもできます。
アートネイチャーはエクステと合わせてマイクロスコープで髪と頭皮のチェックもおこなっており、髪の状態も見てくれます。
無料体験もやっているので抜毛症の治療と合わせてこちらも検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 抜毛症の人は毛を抜くのをやめたいと思っているがやめられない
- 辛い気持ちを理解しようとし、受け入れて見守ることが大切
- 気を使いすぎない
- 回復をせかさない
- ストレスの軽減で症状は緩和する
- 精神的につらそうであれば心療内科
- 毛を増やしたければ美容皮膚科か育毛発毛クリニック
抜毛症の人にとって一番うれしいことは自分を受け入れてくれる味方がいることです。
気の置ける人が身近にいるだけで力になっているのです。
自分の力でどうにかしてあげようと考えず、肩の力を抜いてお話するだけで十分です。
あなたもあまり悩みすぎないよう、自分を大事にしてくださいね。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。